別にそうと決めたわけではないが、ついつい毎月末になってしまうネット上の連載「バレエ・リュスと日本人たち」の第六回目がアップされた(
→これ)。数日前まで苦吟していた原稿が小ざっぱり綺麗に形を整えられ、公共の場に掲げられる。印刷媒体ではとてもこうは事が運ぶまい。どれだけの読者の目に触れるのか定かではないが、読みたい人の許には確実に届く。なんという便利な時代になったのだろう。
それにしても今回の執筆はひどく手古摺ってしまった。そもそも山田耕筰のバレエ・リュス体験を紹介し終えるはずがどうにも締め括れず、結局もう一回分この続きを書かねばならないと途中で判明し、後半部分を全面的に書き直す羽目に陥った。それだけ山田の体験が豊饒だったからなのだが、この調子だとさらに詳細な記録が残されている小山内薫、島崎藤村、大田黒元雄らの回にどれだけの紙数を費やさねばならぬか、今から心配になってきた。
掲載の場を提供して下さっている古書日月堂店主は寛大にも「いくら長くなっても構わないから心おきなくお書きなさい」と勧めてくれる。こうなったらもう行けるところまでとことん行ってしまおう。