朝からキーを叩き続けてどうやら「バレエ・リュスと日本人たち」の次回分の原稿が仕上がったようだ。あとは読み返して推敲。それから図版をスキャンする。
前々回・前回に続き、1912年12月ベルリンにおける山田耕筰のニジンスキー体験を追った内容なのだが、山田自身の書き遺した文章が分量も多く含蓄に富んでいるため、その意味するところを分析し考察するうち、それに引き摺られて小生の文章がどんどん長々しくなっていく。さながら儒学で云うところの訓詁の学に等しいものだ。家人曰く、そんな針の穴をつつくような作文なんて誰も読みはしないわよ。なるほど確かにそうかもしれない。少しだけ悲しくなる。