『レベッカ』『フィラデルフィア物語』『断崖』『脱出』『私は殺される』『サンセット大通り』『陽のあたる場所』『裏窓』『ミスタア・ロバーツ』『翼よ!あれが巴里の灯だ』『昼下がりの情事』『尼僧物語』 etc.
『深夜の告白』『白い恐怖』『失われた週末』『アスファルト・ジャングル』『クォ・ヴァディス』『キング・オブ・キングス』『炎の人ゴッホ』『ベン・ハー』『シャーロック・ホームズの冒険』『プロビデンス』 etc.
『市民ケーン』『偉大なるアンバーソン家の人々』『ジェニーの肖像』『ハリーの災難』『知りすぎていた男』『間違えられた男』『めまい』『北北西に進路を取れ』『サイコ』『鳥』『マーニー』『華氏451』『黒衣の花嫁』『悪魔のシスター』『愛のメモリー』『タクシードライバー』 etc.
もうおわかりだろうか。CDを聴きながら思いつくまま書き抜いてみた。ちょっとウィキペディアも参照したが。
"Herrmann/ Waxman/ Ro´zsa"
フランツ・ワックスマン:
弦楽とティンパニのためのシンフォニエッタ (1955)
ミクローシュ・ロージャ:
弦楽のためのアンダンテ (1950/92)
弦楽のための協奏曲 (1943)
バーナード・ハーマン:
弦楽のためのシンフォニエッタ (1936/75)
イザイア・ジャクソン指揮
ベルリン交響楽団
1992年4月、ベルリン、ジーメンス・ヴィラ
Koch 3-7152-2H1 (1992)
ハリウッドで活躍した映画音楽の重鎮たちが多忙なスケジュールの合間に書いた「純音楽」。それも弦楽合奏のための曲ばかり集めたアルバムだ。いずれも速筆で知られる作曲家ゆえ、例えばロージャの「アンダンテ」の原曲である弦楽四重奏曲などは『クォ・ヴァディス』撮影でローマに出張した帰りの船旅で書き上げたものだというし、ワックスマンの「シンフォニエッタ」はスイスの放送局の依頼を受けて、初演のため大西洋を渡る船の上で書き始め、書き終えたものというから驚きだ。
音楽的に最も充実しているのはロージャの「シンフォニエッタ」。戦禍を逃れアメリカに渡って最初の作品ということもあり、祖国ハンガリーへの望郷の念からか、バルトークと聴き紛うほどに民族色と緊迫感に溢れる秀作に仕上がっている。
興味深く聴いたのはバーナード・ハーマンの「シンフォニエッタ」。まだ映画音楽はおろか、オーソン・ウェルズとも出会っていない最初期の作で、シェーンベルクの無調音楽の影がそこここに見え隠れする。遙か後年『サイコ』の音楽を手掛けるとき、ハーマンは主人公の異常な内面を描くため無調性に立ち戻る必要を感じ、この「シンフォニエッタ」を下敷きに楽想を展開した。
(まだ書きかけ)