次回の「バレエ・リュスと日本人たち」連載が九分どおり書き上がったので、体裁や図版について相談すべく南青山の「古書日月堂」を訪れた。店主の佐藤真砂さん、デザイナー氏を交えて細かい点を打ち合わせる。これでどうやら月内にアップできそう。ついでに新入荷のバレエ・リュス公式プログラムを見せていただきしばし溜息。よくぞこれだけ稀少なものが国内に埋もれていたものである。
隣室では今日からネット書店「古書 海ねこ」の「六日間限定ショップ」が始まるというので、こちらにも立ち寄る。ちょっと覗くだけのつもりだったのだが、あれやこれや珍しい絵本や児童書が見つかったので思いのほか長時間を過ごす。店主の「海ねこ」さん、御主人の「Mongo」さんに御挨拶。久し振りにお目にかかったが、いつお会いしても息の合った好カップルぶりがなんとも羨ましい。
悲しいかな、ひどく懐具合が乏しいので、ほとんどの書目を週末まで取り置いてもらうことにした。挨拶もそこそこに今日は寂しく退散。
帰路ちょっと東銀座で途中下車。有楽町の三省堂書店でゴッホ関連のあれこれを手に取る。いやなに、明日までに書かねばならぬ「旅」の連載のため泥縄で勉強する必要が生じたのだ。帰りの車中で慌てて頁を繰りつつ構想を練る。なんともはや自転車操業とはまさにこのことである。
帰宅するとどっと疲れが襲ってきた。とても執筆できそうにない状態なので、これから夕食後ひと眠りすることにしよう。