炎天下よせばいいのに自転車を漕いだので両腕と顔(たぶん頭頂も)が赤くなる。
火照った体を冷やすにはやはり北方の音楽が最適。というわけで今日はエストニアの管弦楽。これも一昨日たまたま中古で目にとまった。
"Music from Estonia, volume 2"
アルトゥール・レンバ: 交響曲 第一番* (1908)
ルドルフ・トビアス: 序曲「ユリウス・カエサル」** (1896)
ヘイノ・エレル: 交響詩「黄昏」(1917)
ヴェリヨ・トルミス: 序曲 第二番 (1959)
アルヴォ・ペルト: ベンジャミン・ブリテン追悼のカントゥス (1977)
ネーメ・ヤルヴィ指揮
スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
1988年5月13日*、1987年8月8日**、グラズゴー、ヘンリー・ウッド・ホール
1987年8月23、24日、ダンディー、ケアド・ホール
Chandos CHAN 8656 (1989)
これは面白い。エストニア音楽の父トビアスや、グラズノーフ門下で師にそっくりな交響曲を書いたレンバに始まり、人口に膾炙したアルヴォ・ペルトまで。
言うならば「山田耕筰からタケミツまで」といった塩梅の「早わかり」アンソロジー。エレル(エッレル)からトルミスまで四十年も間が空いているのが選曲的にちと苦しいが、そこにトゥビンの交響曲連作を嵌め込んだらエストニア音楽の黎明期が辿れるということなのだろう。