いやはや蒸し暑くて遣りきれない。これでまだ六月なのだから先が思いやられる。遙か彼方のヨーロッパが羨ましい。北欧の初夏はどんなだろう。すがしい涼風が吹き過ぎる野原を思い描く。
昨日たまたま立ち寄った新宿の中古CD屋で、そんな想像をかきたてるようなアルバムを手に取った。リトアニアが生んだ稀有の天才チュルリョーニスが自国の民謡を編曲した合唱曲集。滅多に目にしない稀少な一枚だ。今夜はせめてこれを聴こう。
「ニャームナス川の向こう岸に〜リトアニア民謡合唱曲集」
ミカロユス・チュルリョーニス(編曲):
おお、森よ、森 "Oi, giria giria" [VL 52]
私はもうおしまいよ、お母さん "Prapuoliau, motule" [VL 58a]
ニャームナス川の向こう岸に "Anoj pus?j Nemuno" [VL 27]
お母さんは私を送り出した "Siunt? mane mo?iut?" [VL 62]
私は馬を飼っていた"??riau ?irgel?" [VL 68]
空が白んで "Beau?tanti au?rel?" [VL 31]
妹は去って行った "I??jo sesel?" [VL 37]
リョンギナス・アバリュス指揮
リトアニア放送合唱団
私たちが育った頃 "Kai mes augom" [VL 39a]
ああ、お母さん "Vai mo?iute" [VL 73]
附き添いよ、花嫁の兄弟よ "Pasek?ju??liai mar?ios brolu??liai" [VL 56]
暗い闇夜がやって来る "Sutems tamsi naktu??l?" [VL 66]
二人の兄弟が立っていた "Du broleliai stov?jo" [VL 35]
若者が考えたことは "Kas bernelio pamislyta" [VL 41]
走れ、刈り入れの列 "B?kit bareliai" [VL 32]
ああ、ここに白樺が立っていた "O ?ia ber?elis stov?jo" [VL 50]
起きよ、娘よ "Kelk, dukrele" [VL 42]
ピャトラス・ビンギャリス指揮
カウナス市立合唱団
1975年、ヴィリニュス絵画館
キングレコード Seven Seas KICC-98 (1993)