今日は夏至なのだという。昨夕、七時を過ぎてもなお明るいと感じたのもむべなるかな。なにしろ昼が十五時間近くあるのだ。得した気になるのも当然である。ヨーロッパ各地で夏至祭が祝われ、ロシアでは白夜の真っ只中。シェイクスピアの『真夏の夜の夢』の「真夏」とは夏至の日のことなのだそうだ。
なのに朝起きたら無情の雨。まあ梅雨時なので致し方あるまい。踊りの発表会に出掛ける家人はタクシーを呼ぶほかないという。
なので起きぬけに聴こうと思っていた夏の音楽を取りやめ、しとしと雨の音楽を聴くことにしよう。
"Sonatas for Violin and Piano: Brahms, R. & C. Schumann, Dietrich"
ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ 第一番「雨の歌」
ブラームス+ディートリヒ+シューマン: F. A. E. ソナタ
クララ・シューマン: 三つのロマンス 作品22
ヴァイオリン/イザベル・ファン・クーレン
ピアノ/ロナルト・ブラウティハム1997年6月、ハンブルク、北ドイツ放送局、スタジオ10
Koch Schwann 3-6554-2 (1998)
"Lieder... ohne Worte"
ブラームス:
雲雀の歌 作品70-2
サッフォー頌歌 作品94-4
調べのように 作品105-1
そなたの許へは二度と行くまい 作品32-2
人の子らに臨むところは獣にも臨むからである ~「厳粛な歌」作品121より
私はまた、日の下に行われるすべての虐げを見た ~「厳粛な歌」作品121より
ああ死よ、お前を思い出すのはなんと辛いことか ~「厳粛な歌」作品121より
曠野を越えて 作品86-4
愛のまこと 作品3-1
わがまどろみはいよいよ浅く 作品105-2
チェロ・ソナタ 二長調 作品78 (パウル・クレンゲル編)
名残 作品59-4
チェロ/ミッシャ・マイスキー
ピアノ/パーヴェル・ギリロフ1996年1月、ラッパースヴィル城、騎士の間
Deutsche Grammophon 453 424-2 (1997)
ブラームス:
ヴァイオリン・ソナタ 第一番「雨の歌」
ヴァイオリン・ソナタ 第三番
ヴァイオリン/堀米ゆず子
ピアノ/ジャン=クロード・ヴァンデン・エインデン1980年11月14、15日、ヘント、ストイヤバウト・スタジオ
Tower Records-Deutsche Grammophon PROC-1017 (2009)