どんより曇って今にも降ってきそう。夜まではもつという予報を信じ、昼食もそこそこに自転車で遠方の図書館へ。片道四十五分ほどかけて往還。あれこれ資料本を借り出して帰還したらけっこう疲れた。
珈琲を淹れて一息ついていたら、家人からヴェランダのネット張りの手伝いを仰せつかる。つっかえ棒を立て、ネットを拡げて針金で括りつける作業に一時間半。ふう、草臥れたなあ。
そうこうしていたらポツポツ降り出した。
ようやく音楽が聴ける。手許にあるCDで未聴だったのを。
"Songs My Mother Taught Me"
モラヴィア民謡:
もし私が苺の樹だったら
ヤナーチェク: 「歌によるモラヴィア民族詩」より
37.小さな長椅子/12.小さな林檎/50.楽師たち
ドヴォジャーク: 「ジプシーの歌」op.55 より
4.我が母の教え給いし歌/5.弦を整え/3.森はひっそり静まり
エルヴィン・シュールホフ: 「チェシーン地方の民謡と踊り」WV 120 より
3.娘が牛に草を食ませた/15.私が母に抱かれた頃/4.さあ車にお乗り
ペトル・エベン: 「リュートに寄せる歌」*
1.逢わずに愛する/2.私は接吻を強いない/3.この美しい春を目にして/4.ああ,なんと別れの辛いこと/5.君を見初めたときのように/6.私は恋人を失くした
ヤン・ヨゼフ・ロスレル: 遥かなる恋人へ
ノヴァーク: 「心のお伽話」op.8
1.憂鬱な歌/2.これは夢かしら?/3.夕べ/4.秋の気分/5.一日が過ぎて
ドヴォジャーク: 「夕べの歌」op.3 より 2.君が死んだ夢を見た
「モラヴィア二重唱曲集」op.32 より 9.指輪/11.捕えられた娘
マルティヌー: 「2ページの歌曲集」
1.モラヴィアから来た娘/2.隣の厩/3.望み/4.夜回り/5.秘めた恋/6.野辺の十字架/7.ズヴォレノヴェツ村の若者たち
ヤナーチェク: 「シレジア民謡集」より
7. やあ、この夜鶯はなんて/10. 黒森で
メゾ・ソプラノ/マグダレナ・コジェナー
ピアノ/マルコム・マルティノー
ギター/ミヒャエル・フライムート*
2007年3月、ミュンヘン、バイエルン音楽スタジオ
Deutche Grammophon 477 6665 (2008)
ふう、曲目を写すだけでひと仕事だけど、聴くのは愉しい。コジェナーの故郷の歌づくしアルバム第二弾。前作(ドヴォジャーク+マルティヌー+ヤナーチェク)以上にリラックスした唄いっぷり、どの曲がどうということなしに全部が素晴らしい。至福の時。