いやはや、昨夜は参った。またもや原稿の締切だったので、夕食後すぐに寝て夜中に起き出し、「さあ書こう」というときに電話がかかり、延々としゃべってしまった。なので執筆に取りかかったのは早朝の三時。とほほ。
やっとの思いで脱稿したのが今朝の六時半。睡眠時間三時間は辛い。濃い珈琲で無理やり覚醒して東京に出かけ一日を忙しく過ごしたら疲労困憊、へろへろである。
それで今日一日を終わらせるのも癪なので、宵の口に飯田橋の外堀の桜をちょっと眺める。怖いほどの満開だがまだ散り始めていない。カナルカフェ付近ではライトアップがたいそう美しい。しばし眺む。
その足でお茶の水へ。ふらつきながら中古CDを眺める。収穫はごくわずか。
モーツァルト: 交響曲 第四十一番*、第三十五番
ハイドン: 交響曲 第百四番
ルネ・レボヴィッツ*、ヨーゼフ・クリップス指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
1962年1月8日*、9月28、29日、ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホール
Chesky CD16 (1988)
LP時代にリーダーズ・ダイジェスト社が企画した一連の倫敦録音。ちょっと四角四面の気味のあるレボヴィッツよりも、たゆたうような味わいのクリップスに一日の長あり。ビーチャム歿後間もなくのRPOは素晴らしいアンサンブル。これは大した聴きものだった。
スカルラッティ: ソナタ L483、L461、L449
モーツァルト: ピアノ協奏曲 第十三番*
ラヴェル: ピアノ協奏曲**
ピアノ/アルトゥーロ・ベネデッティ=ミケランジェリ
マリオ・ロッシ指揮 トリーノRAI管弦楽団*
イーゴリ・マルケヴィチ指揮 サンタ・チェチーリア国立音楽院管弦楽団**
1952年2月12日、アレッツォ、ペトラルカ劇場(実況)
1953年12月25日、トリーノ(スタジオ)
1952年5月28日、パリ、シャンゼリゼ劇場(実況)
Tahra TAH 537 (2004)
ミケランジェリとマルケヴィチが組んだラヴェルに惹かれたが期待外れ。録音もオーケストラの技量も悪すぎるし、この両者はなんだか噛み合わなかったみたい。