二日にわたるバス旅行の添乗を終えて先ほど帰宅。さすがに草臥れた。
都内の生涯教育団体の見学ツアーに付き添い、毎年一回、日帰りか一泊で国内の美術館を訪ねて回る。予め訪れる館を決め、バスに同乗し、車中で説明やコメントを行い、簡単なギャラリートークを施す。もうかれこれ十五年もこの役を仰せつかっている。今回は箱根と伊豆を巡った。訪れたのはポーラ美術館、箱根ラリック美術館、上原近代美術館、真鶴町立中川一政美術館の四館。どこも足の便が悪く、おいそれと訪問できないので、ツアー同行は得がたい機会なのである。
何を隠そう小生は名うての雨男であり、行く先々で決まって雨降りに遭遇する。案の定、ツアー参加者には申し訳ないが今回もその例に洩れずわが面目を大いに保った。富士山は望めないし、楽しみにしていた伊豆の河津桜も傘を差しながらの見物。もっとも今年は桜の開花が早く、もうあらかた葉桜になり果てていたのだが。
というわけで、柿の和菓子や山葵漬や秋刀魚の干物や鹿尾菜(ひじき)や蒲鉾を土産にしこたま買い込んで、意気揚々と帰り着いた。