東京に出たついでに新宿のタワーレコードに寄り道するが、お目当てのCDが見つからず落胆。
このまま帰るのも癪なので月刊誌 BBC Music の最新号を手にした。巻頭特集はバッハ弾きのカナダ人、アンジェラ・ヒューイットへのインタヴュー。同国のグレン・グールドをいつも引き合いに出されるので閉口しているそうで、「影響を受けた人というより、そこに存在している人 more of a presence than an influence」だといい、忌憚なく「彼のスタイルはクレイジー過ぎる」と評しているのが面白い。
附録CDは往年の英人ピアニスト、クリフォード・カーゾンの未発表放送録音。これが贅沢な聴きものだ。
モーツァルト:
ピアノ協奏曲 第二十一番
ピアノ協奏曲 第二十三番
ピアノ/クリフォード・カーゾン卿
ベルンハルト・クレー指揮 BBC交響楽団
ジョージ・ハースト指揮 BBCノーザン交響楽団
1976年11月10日
1963年12月26日(実況)
BBC MM 303 (2009)
神経質なあまり出来不出来の波が甚だしかったというカーゾンであるが、どちらも感興に乗ったなかなかの好演。これが無料で附録につくのだから豪勢だ。
明日は早起きして遠出するので、夜更かしは禁物。入浴したらすぐ眠りに就こう。