ようやく纏まった時間がとれたので、今日は朝から例の英訳原稿の校閲作業を延々とやる。
原文がもともと難解で、訳文はしばしば混濁し、意味がとれない箇所が頻出。当然ながら当方の作業もえらく手間取る。英文と首っ引きで訳文に朱筆を入れていく。夕方までかかってようやく九ページ。この調子だと今晩中になんとか目鼻がつくところまで辿り着けそうだ。
集中してやっていると脳味噌が沸騰して破裂しそう。音楽で気を鎮めないと。
"Maria João Pires: With Passion"
モーツァルト: ソナタ ヘ長調 K. 332
シューベルト: 即興曲集 D 946
ショパン: 夜想曲 作品27-1, 2、55-1, 2
モーツァルト: ピアノ協奏曲 第23番*
シューマン: ピアノ協奏曲**
ピアノ/マリア・ジョアン・ピレシュ
フランス・ブリュッヘン指揮 ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団*
クラウディオ・アッバード指揮 ヨーロッパ室内管弦楽団**
1990年7、8月、リスボン、グルベンキアン財団
1997年9、10月、リスボン、ケルース宮殿
1995年1月、1996年4月、ミュンヘン、高等音楽学校第ホール
1995年8月、ザルツブルク、モーツァルテウム大ホール (音楽祭実況)*
1997年9月、ベルリン、イェズス=クリストゥス聖堂
Deutsche Grammophon B000915702 (2007)
五月に訪英した際にモーツァルトの協奏曲の実演が聴けるはずだったピレシュ。病気のためキャンセルされたのが思い出すだに悔やまれる。せめてもの埋め合わせにと手にした二枚組。既出の演奏のコンピレーションものだが、モーツァルトの協奏曲だけは初出の音楽祭実況。どれも珠玉の演奏。標題の「情熱を籠めて」というのとはちょっと違うが、密度の高い名演揃いだ。
シューベルト(ヴィクトル・キーシン編):
弦楽四重奏曲 ト長調 D 887 (遺作)
ギドン・クレーメル指揮 クレメラータ・バルティカ
2003年7月、ロッケンハウス、ザンクト・ニコラウス聖堂
ECM (日本盤) UCCE-2044 (2005)
この弦楽合奏版はまず、ユーリー・バシュメットの合奏団のためになされたものの、編曲者のキーシン自身が満足できず、クレーメルの依頼を受けて新たに編曲し直したものという。そのためか、実に念入りにできていて、小刻みな三連音符、ピッツィカートのひとつに到るまで神経が行き渡った仕上がり。献身的な演奏がまた良い。