ほどなく九月も終わってしまう。外はしとしと冷たい雨。
今しがた大学の授業の下準備がようやく終わった。カジミール・マレーヴィチに関して、五十枚の画像をあちこちから掻き集め、順番を整えて一枚のディスクに纏めた。さらに配布資料として、美術館時代に書いたエッセイがあるので、これを採録したA4五枚のテクストをレジュメ代わりに用意した。ワープロ時代の原稿なので、データは疾うに消滅しているため、わざわざ新たに全文を打ち直す羽目になった。見かねた家人がいろいろ手伝ってくれたので助かった。
さあ、これで明日の第一回目はなんとかしのげそう。
すっかり失念していたのだが、20世紀の美術を取り上げる連載(季刊)の締切が十日後に迫っている。見事に忘れていたので大いにうろたえる。モネ→マレーヴィチ→ピカソ→ユージン・スミス→青木繁→萬鉄五郎→恩地孝四郎→古賀春江とやって来て、さあ次は一体全体どこへ行けばいいのだ? それがモンダイなのだ!