今日は東京への往還で疲れてしまった。
車中で翻訳原稿の校閲の続きをやっていて、目的地を乗り過ごしてしまう。必要に応じてこまめに電子辞書を引くと、既知の語句や単語にまるで知らない意味があることがわかり、「まだまだ力不足だなあ」と思い知る。そんなことに気を取られていたら次の駅に着いてしまったのだ。
帰りに新宿に出て、ロシア音楽を中心に中古CDを六枚ほど。
ワレリー・ポリャンスキーが指揮したグラズノーフの第八交響曲を聴きながら帰路に就く。
高校生の頃、早朝のラジオから流れてきて、途端に魅せられた思い出の曲だ。あのときの演奏はあれはボリス・ハイキンだったか、スヴェトラーノフだったのか。そのディスクには及ばない気がするのだが、このポリャンスキー盤はなかなかの出来映えだ。いずれ詳しく紹介しよう。
明日は原稿書き。月に一回の連載「旅するアート」の締切日なのだ。書けるかな。書かねばならぬ。書けるといいのだが。