ふう、草臥れたわい。
昨日の朝から今日の夕方まで、丸二日かけて「美術館を訪ねるバス・ツアー」に添乗し、ガイド役を務めた。これは一年に一度、もうかれこれ十数年間ずっと続けてきたこと。行き先を決め、一泊二日で旅に出る。今回は静岡方面と定めて、両日で五つの美術館を観て回った。
特種製紙PAM
静岡県立美術館 (「ロダン館」を含む)
静岡市立芹沢銈介美術館
浜松市立秋野不矩美術館
資生堂企業資料館・資生堂アートハウス
県立、そして市立二館、さらに特色ある企業美術館二館というセレクションは良かった。それぞれ特色と使命をもった個性的な館なのだが、惰性と沈滞の否めない官立館と、創意工夫に満ちた私立館という明暗がはっきり見てとれた。最後に訪れた資生堂の二施設の展示環境の美しさに溜息が出た。
それぞれの館の展示や展覧会、建物について思うところは数々あれど、今日はもう疲れた。ただ、台風接近にも拘らず富士山が拝めたこと、資生堂アートハウスで終了間近の「福原信三・路草写真展」が観られた幸運のみを記しておこう。