拙ブログではその日の個人的体験や過去の思い出をひたすら綴るだけで、来るべきイヴェントを予告し紹介するような記事は努めて書かないようにしている。観てもいないものを云々しても詮方ないし、だいいち良し悪しに責任がもてないからだ。
にもかかわらず、今日はその禁を破って来週のTV番組の予告をしてしまう。どうしても観たい内容だし、ぜひ観てほしいと誰彼なくお奨めしたくなった。
今度の日曜(21日)の「新日曜美術館」でジョゼフ・コーネルが特集される。先日の番組でその予告があり、これは絶対に見逃せないぞと思ったのである。
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2008/0921/index.html
ジョゼフ・コーネル Joseph Cornell(1903-1972)の名は忘れがたい。20世紀アメリカが生んだ特異な「箱」のアーティストである。彼は人も知る熱烈なバレトマニア(バレエ狂)であり、自主映画の製作者としても知られる。
2003年まで小生が十五年間にわたり奉職した川村記念美術館が、コーネルの作品を十六点も所蔵している。日本で最大のコレクションだ。箱の作品が七つ、コラージュが九つ。これを好きなときに好きなだけ眺めることができたのだから、思えば贅沢な体験をしたものだ。おまけに1992年から翌年にかけて、大掛かりな「ジョゼフ・コーネル展」まで催した(鎌倉、大津、倉敷にも巡回、わが美術館は最終会場)。忘れがたいのは当然なのだ。
一年ほど前に書いた記事(
→ここ)があるのを思い出した。まずはそれを読んでみていただこうか。