今日で東京は十七日間も「真夏日」が続いたのだそうだ。この暑さはやはり尋常ではない。
終日ずっと野暮用で費やし、ようやく夕刻に解放された。乗り換えのため飯田橋で地上に出たら、ハッと息を呑むほど美しい深紅の夕焼けが空一面に広がっていた。時計を見たらちょうど七時。しばし呆けたように西の空を見上げて溜息をつく。奇蹟のような天空ショーは僅か十分ほどで跡形もなく消え去った。
そのあと帰り途に東京駅コンコースの書店で文庫の新刊を眺めていたら、こんな懐かしい本が復刊されていた。
アーサー・ケストラー
小尾信弥、木村博 訳
ヨハネス・ケプラー 近代宇宙観の夜明け
ちくま学術文庫
2008
ケストラーの代表作『夢遊病者たち The Sleepwalkers』の一部をなすケプラー伝の翻訳である。小生はこれを1971年に河出書房新社から出た最初の版で読み、以来おりに触れ愛読している。永く入手困難だったので、こうして手軽に読めるようになって慶賀である。
嬉しさのあまり手にとってみて、でも購入は控えた。本文が横組だったからだ。いくら天文学者の伝記だからって、これでは読み辛くてならない。数式が出てくるわけでもないのに。
(追記)
アーサー・ケストラーについては何度か当ブログでも触れてきた。『夢遊病者たち』についても
→ここで簡単な紹介が読める。