終日ずっと雨が降り続いた。ちょっと小止みになったかと思うと、かなり激しい驟雨となったり。今も雨音が喧しい。
とても外出は叶わず、観念して「倫敦旅日記」の未完部分の書き足しをしようと思った矢先、ついに永いこと騙し騙し使ってきたパソコンが壊れ、電源が入らなくなった。参ったなあ。修理できる否かも不明。とりあえず家人がかつて愛用した機器を借り受けて急場を凌いでいる。キーボード操作の細かいところがいろいろ異なるので、戸惑うことしきり。
そんなわけで、今日はわずか一日分を仕上げただけで終わった。このたびの倫敦滞在の最終日の日記である。
5月26日(月)「大団円はプロコフィエフ」
もともとプロコフィエフが縁で訪れた今回の倫敦行だったので、当初の予定を数日延ばして、ロイヤル・オペラ・ハウスでのバレエ「ロミオとジュリエット」初日マチネ公演を観て、常ならぬ体験の締め括りとしようと考えた。しかも、終演後にはウィーンから駆けつけた旧友との再会もあって、この日はとりわけ忘れがたい一日となった。
もう一月以上前の出来事なのに、まるで昨日のことのように鮮明に思い出せるのが、われながら不思議でならない。よほど日本での退屈な日常とは異なる、特別な時間が流れていたからであろう。
夕食はたまたま買いおきが冷蔵庫にあった生しらすと万能葱と松の実とを使ったパスタ(我が家ではお馴染の簡単メニュー)を拵える。茹で時間が適切だったせいか、えらく美味しく仕上がった。食後のフルーツはプラムとキウイ。どちらも食べ頃だ。
雨降りだからだろうか、なんだか気鬱してしまう。今日は早く寝てしまおう。