昨晩はぐっすり寝たつもりだったのだが、やはり体内時計が狂っているのだろう、日本時間になかなか適応できない。眠気が波状攻撃のように襲ってくる。
久しぶりに東京に出て、駅のエスカレーターで思わず知らず右側に立とうとする自分を発見して苦笑する。倫敦での習慣が抜けていないのだ。
所用を済ませ、欠伸をかみ殺しながら新宿へ赴き、これまた久しぶりに中古レコード店でCDを漁る。
フォーレ: レクイエム
フランク: 交響曲
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
ラ・シャぺル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント、シャンゼリゼ管弦楽団
2001年11月、メッス
harmonia mundi HMC 901771 (2002)
ヘレヴェッヘによるフォーレ「レクイエム」といえば原典版(室内合奏版)のディスクが知られるが、こちらは後年の大編成管弦楽版(通常ヴァージョン、編曲:ロジェ=デュカス)。むろん悪かろうはずがないのだが、さらに感銘深かったのが併録のフランク。強ばりが微塵もなく、丁寧なフレージングが光る秀演なのだ。
シュニトケ: ヴィオラ協奏曲
ルトスワフスキ: チェイン II
ヴィオラ&ヴァイオリン/イザベル・ファン・クーレン
ハインリヒ・シフ指揮 ザ・フィルハーモニア
1995年1月、オール・セインツ・チャーチ、ピーターシャム
Koch Schwann 3-1523-2 (1995)
存在は知っていたが、これまで一度も目にしたことのない盤。ファン・クーレンがヴィオラとヴァイオリンを持ち替えながら果敢に挑んだ演奏。それぞれバシュメットとムッターの先行するディスクと比較すると、いささか線が細く感じられなくもないが、繊細な感受性は疑いようもない。
"From My Home"
バリス・ドヴァリオナス Balys Dvarionas:
ヴァイオリンと弦楽合奏のためのエレジー
アルヴォ・ペルト:
ヴァイオリンと弦楽合奏、打楽器のためのフラトル
ヴィタウタス・バルカウスカス Vytautas Barkauskas:
独奏ヴァイオリンのためのパルティータ
ペテリス・ヴァスクス:
弦楽合奏のためのムジカ・ドロローザ
ゲオスグス・ペレシス Georgs Pelecis:
ネヴァザレス
ペテリス・プラキディス Peteris Plakidis:
ヴァイオリン独奏のための二つの飛蝗踊り
エリッキ=スヴェン・トゥール:
ヴァイオリンとピアノのためのコンヴェルシオ
ヴァイオリン/ギドン・クレーメル
ピアノ/ワジム・サハロフ
ドイッチェ・カンマーフィルハーモニー
1996年4月、ベルリン
Teldec WE 810 (1997)
ラトヴィアのリガ生まれのクレーメルが「自分は故郷喪失者なのか」と自問した末、バルト諸国こそはわが故郷だと表明した記念すべき盤。集められた作品はきわめて多様ながら、どこかに同質性が感じられる、それがバルトなのだ、とクレーメル自身ライナーに記している。心に沁み入る珠玉のアルバムだ。
まだあと何枚かあるのだが、今日はここまで。何しろ眠たいのだ。