風呂から上がってさあ寝ようとすると、昨夏の英京「プロムス」ラスト・ナイトの中継が始まってしまった。
今年の指揮者はチェコのイジー・ビェロフラーヴェク。
ジョシュア・ベルがラヴェルの「ツィガーヌ」を(鮮やかに)奏し、アンナ・ネトレプコが「夢遊病の女」のアリアを(品格なく)唄う。エルガー記念年ということで、「戦意昂揚音楽」であるカンタータ『英国精神』から「八月四日」が取り上げられたりもする。
いかんなあこれは。明日も寝不足で過ごすのか。
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(追記/3:15)
結局おしまいのパリ―=エルガー「ジェルザレム」、英国国歌、そして(最後に聴衆が自発的に歌う)「蛍の光」まで聴いてしまった。プロムスを途中で中座することなぞできないのだ。
BBC響の首席指揮者になったばかりのビェロフラーヴェクは健闘していたと思う。スピーチも誠実さが滲み出ていて、その音楽性同様に好感がもてた。
五月には倫敦で彼の指揮が聴けるかもしれない。楽しみなことだ。