昨夜から続いている雨がやまないどころか、どんどん強く降りつのり、おまけに風も吹き始めた。
こんな日は大人しくじっと在宅していればよいのだが、五月の訪英の準備を何ひとつしていないことに気づき、篠つく雨のなかを近く(といってもふたつ隣の駅前)の格安航空券販売店へ。
とにかく外遊は久しぶりなので、いろいろと戸惑うことが多い。航空券代金そのものは、そこそこリーズナブルなのだが、そこに少なからぬ付加金が課せられる。空港使用料、出入国税はまあ致し方ないとして、「燃料特別付加運賃」なるものが馬鹿にならぬ金額だ。タクシーに乗ったら運賃のほかに別途ガソリン代を請求されたような気分。
何はともあれ、往還の飛行機はとりあえず押さえた。あとはそろそろ宿の予約をせねばなるまい。
倫敦にはもう十度ほど足を運んでいるが、その度に馬鹿のひとつ覚えよろしくトッテナム・コート・ロードの同じホテルを常宿にしていて、他の宿泊施設にまるきり不案内なのである。今回の滞在では近郊の「プロコフィエフ・アーカイヴ」を訪ねる目的があるので、テムズ川対岸のどこかに適当な宿を探さねばならぬ。それでいて毎晩のように都心で催されるコンサートや芝居に通うことになろうから、あまり便の悪い場所も困りものなのである。
手続きを終え、代金を支払って外へ出ると、風雨ともに激しく、まともに傘も差せない有様。おまけに電車も超徐行運転とかで、やたら時間がかかった。こんな日に外出するもんじゃない。
昼過ぎに帰宅。熱い珈琲を淹れ、さあこれから「ロシア・アヴァンギャルドと絵本」拙稿の仕上げにかかろう。もう愚図愚図してはいられない。一箇月後には旅に出るのだから。