長閑なイーヴ

朝から快晴。クリスマス・イーヴだからといって別段することがあるわけではない。
朝からごろごろしていたら、その伸び放題の髪をなんとかせよとのご託宣を受けて、自転車で隣町の床屋に行き思いきって短く刈り込んでもらう。すっきりしたのはいいが、風を受けて頭が寒い。ついでに帰り途にスーパーに寄ったら、さすがに食品売場が凄い人出だ。鰹節と煮干と猫の餌を買うだけのつもりが、ついついローストチキンやパーティセットに手が伸びてしまう。

別棟の書庫にちょいと立ち寄って、あれやこれやの書籍雑誌を引っ張り出す。折に触れ集めてきた大田黒元雄に関する資料が少しは役に立ちそうで嬉しい。大枚叩いて買い揃えた大田黒の同人誌『音楽と文学』もこれでようやく陽の目を見そうだ。

（追記）
夕方、所用で近くまで外出。四時間ほどして戻ると、あたりはとっぷりと暮れて、あちこちの家々でイルミネーションが瞬き始めていた。サイレント・ナイト、ホーリー・ナイトの気分がそこはかとなく漂う。

帰宅するとローストチキンとワインでささやかな晩餐。そのあとノエル・ド・ブッシュを食べたらさすがに満腹。これから腹ごなしに、近所の電飾イルミネーションを見物しにもう一度ご近所を散歩するつもり。外はずいぶん寒そうだ。