昨日とはうって変わって台風一過の秋晴れ。
特に出かける予定はなかったのだが、昨夜思いがけず気鋭のロシア文化研究者・太田丈太郎さんから電話があり、学会で千葉に来ているのでちょっと会おうという話になった。氏は熊本の大学の先生なので、お目にかかる機会は滅多にない。この好機逃がすべからず。学会の会場である千葉大の最寄駅・西千葉で午後一時過ぎに落ち合う約束をした。
午前中、探し物をしていたらもう正午近い。慌てて家を出発、早足で歩いたら汗ばむような陽気。電車とモノレールを乗り継いで西千葉に着くと、改札口で手を振る太田さんが見えた。お会いするのは半年ぶり位だろうか。最近、氏は市川左団次の訪ソ歌舞伎興行(1928年8月)について新知見を次々に手にしておられ、先日メールでその一端をご教示下さった。今日はその話を詳しくうかがえるのが楽しみなのだ。
西千葉にはゆっくりできるカフェがないので、総武線で西船橋へ出る。ここなら駅構内で食事もできるし、寛げる喫茶もある。まずはパスタで腹ごしらえののち、上階の珈琲屋へ。
まだ発表前の論考ゆえ詳述は控えるが、たしかに驚嘆すべき新発見である。ペテルブルグと東京での調査結果を繋ぎ合わせると、当時の日露文化交流の豊かな水脈が浮かび上がってくる。うかがっていると、わくわくするような知的昂奮を味わう。
それに引きかえ、小生には目新しい話題がないのが悲しいし、忸怩たる思いだ。そのうえ、話をしていて肝腎の人名や作品名を失念し、咄嗟に口をついて出ないのがもどかしい。耄碌が始まったのか、歳は取りたくないものだと慨歎。