朝方から断続的に激しい雨音が聞こえていた。台風が八丈島附近にあり、ゆるゆると自転車のスピードで北上しているのだという。
六時に起き出すと、雲間から朝日が射している。あちこちで青空も覗いている。かと思うと、スコールのような驟雨が降り出したかと思ったらすぐに止んだ。台風の渦の外延がそろそろ千葉上空にも届いているのであろう。予断を許さぬ天候である。
珈琲を飲んでいたら、家人から「虹が出ている」との声あり。
ヴェランダに出てみたら、驚くほど鮮やかな虹が西の空に大きく架かっている。地面近くの根元までくっきりと見える。こんなに見事な虹は久しぶりだなあ、と思っていたら、にわかに陽射しが変わって、儚くも一分ほどで消滅した。
ウィーンから友人の Boe君が帰国した。嵐を呼ぶ男さながら、台風襲来と期を一にする到着である。すぐにでも会いたいのだが、この荒天では千葉と東京との往還すら思いやられる。まあ外の台風をものともせず、延々と酒を呑み続けるというのも粋で悪くないのだが。