一向に梅雨も明けず、いささか気鬱するあれこれも手伝って、こんな夕暮はいつものレコード屋巡りでは癒されそうもないと考えて、地下鉄と西武線を乗り継いで富士見台のレストラン「香菜軒」を訪れた。もうこのブログでは何度も書いたお店だ。
さっそく供された前菜でもう機嫌がよくなる。元気が湧いてくる。冷製ラタトゥイユの美味しさといったら! 人参と赤ピーマンのポタージュ(これも冷製)の自然な甘さときたら! 健康豚のレバーペーストのコクのある旨みはどうだ! どれもワインに絶妙に響き合う味だ。ワインもお代わり、今度は白で。
ああ、昔みたいに富士見台に住んでいたなら、毎日でもこの店に通えるのだがなあ。これからは月に一度は足を運ぼう。こんなに美味しいのだから、ちょっとくらい遠くても我慢せねば。
カレーはいつもどおりキーマと、それからレンズ豆のカレーと。ご飯は雑穀入り、大盛りで。
最後は手作りの桃のジェラートと、冷たいチャイで締め括った。もう言うことなし。
帰路は二時間近い。読書の進むことといったら。幸せな気分で千葉に辿りついた。