ちょっと蒸し暑いけれど、まるで初夏のような気持ちのよい陽気。入梅が例年になく遅れている。昨日もすがすがしい好天だった。
もっとも今日からは天候ががらりと一転し、雨模様になるという予報である。やれやれ、ついにこれで梅雨入りだ。
昨晩は用事を済ませたあと、新宿に出向く。性懲りもなくディスクユニオンでCDを物色。今日はどうやら「大当たり」の日のようで、一気に二十二枚も買ってしまう。いやはや呆れた散財だ。
バルトーク: ピアノ協奏曲 第3番
シューマン: 交響曲 第4番
ゲーザ・アンダ=ピアノ、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 シュターツカペレ・ドレスデン
Deutsche Grammophon 447 666-2
*1972年8月13日、ザルツブルク祝祭大劇場でのステレオ・ライヴ。これは凄い顔ぶれ、カラヤン=ドレスデンの共演とは、この音楽祭ならではの珍しい聴きものだ。
バルトーク: ピアノと管弦楽のための狂詩曲、ピアノ協奏曲 第2番
アンドル・フェルデシュ(Andor Földes アンドール・フォルデス)=ピアノ、ウジェ―ヌ・ビゴー指揮 コンセール・ラムルー管弦楽団
Jecklin-Disco JD 648-2
*SP末期の稀少盤の覆刻。バルトークの歿後わずか三年後、1948年の歴史的演奏。期待できそう。
ベルク: ヴァイオリン協奏曲*
ヤルネフェルト: 前奏曲、シベリウス: フィンランディア、交響曲 第5番
ルイス・クラスナー=ヴァイオリン(*)
アルトゥール・ロジンスキ指揮 クリーヴランド管弦楽団
Lys-Dante LYS 146
*1939-41年録音の覆刻。同時代音楽の推進者ロジンスキの面目躍如たる一枚。
マルティヌー: 「調理場のレヴュー」、プーランク: ホルン。トランペット、トロンボーンのソナタ、カセッラ: ヴァイオリン、チェロ、クラリネット、ファゴット、トランペットのためのセレナータ
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団ゾリステン
FSM FCD 97 219
*ベルリンの奏者たちが軽妙なフランス系の響きをどう醸し出すか。ぜひ聴いてみなければ。
エルガー: チェロ協奏曲*、「南国にて」、エレジー
ロバート・コーエン=チェロ(*)、ノーマン・デル・マー指揮 ロンドン・フィル
EMI Classic for Pleasure CD-CFP 9003
*デュ・プレの呪縛から逃れがたく、他の演奏に満足できない。これはどうなのか。
エルガー: 序奏とアレグロ、弦楽セレナード、ヴォーン・ウィリアムズ: トマス・タリスの主題による幻想曲、グリーンスリーヴズによる幻想曲
ヴィルフリート・ベッチャー指揮 スコットランド室内管弦楽団
IMP Classics PCD 2042
*ドイツ人指揮者のエルガー。ちょっと聴いてみたら違和感なく、格調高い演奏。
ゴーベール: ソナタ、カプレ: 小ワルツ、夢、フォーレ: 幻想曲、サン=サーンス: ロマンス、ビュセール: 前奏曲とスケルツォ、プーランク: ソナタ、ルーセル: アンダンテとスケルツォ、フェルー: 三つの小品
ピーター・ロイド=フルート、レベッカ・ホールト=ピアノ
IMP Classics 30367 01152
*まるで知らない演奏家ふたりだが、フランス近代の有名無名こき混ぜた曲目編成が凝りに凝っているので。
ハイドン: 交響曲 第92 & 104番
サー・チャールズ・グローヴズ指揮 イングリッシュ・シンフォニア
IMP Classics 30367 00352
*英国の名匠グローヴズ卿のハイドン、これは期待しないほうが無理というもの。
ショスタコーヴィチ: 交響曲 第4番
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮 ウィーン・フィル
Cin Cin CCCD 1021
*怪しげなイタリアの海賊盤紛いのCDだが、きっと凄演に違いないと睨んだ。1978年4月16日、楽友協会楽堂ライヴ。
シューベルト: 弦楽五重奏曲
ヴェリンガー四重奏団、バーナード・グリーンハウス=チェロ
BBC Music MM 75
*お馴染、月刊雑誌の附録CDだ。なんといっても鍾愛の曲なので…。
などなど。まあ、どれもこれも三百五十円から六百円程度なのでどうか許してほしい。
タワーレコードにも立ち寄り、Gramophone誌と BBC Music Magazine の最新号を手に取る。ほかに、ある弦楽奏者の素晴らしい回想録も購め、帰りの車中で読了したのだが、その感想はまた後日。