朝方、所用で地下鉄・東西線の駅ホームを通りがかったら、『R25』の最新号がラックに並んでいた。リクルートが出している無料週刊誌で、著名人へのインタヴュー記事が毎回載っている。雑誌名に因み、彼らの二十代(つまり無名時代、修行時代ですね)の話を中心に構成されていて、いつもなかなか面白いのだ。先日は蜷川幸雄が出ていた。で、本号のゲストは原田芳雄。まるで「笑っていいとも!」ですね、こりゃあ。
のっけから昔の映画出演の話になる。1970年の「反逆のメロディー」の思い出だ。
当時三十になるかならないかの原田は、俳優座に所属しながら、蜷川演出の現代人劇場の芝居に出ていた頃である。
映画どころじゃないんですよね。一度はお断りしました。二度目に澤田(幸弘監督)さんが俳優座に訪ねていらしたときに、たまたま僕、ジーンズの上下だったんですよ。これはさすがにダメだろうと思って "このままの格好でいいなら出ます" って言ったら "どうぞ" って(笑)
これはかなり有名な話で、何度か読んだり聞いたりした覚えがある。
シナリオもあってないようなもんで。その場その場で変わりましたからね…組の看板燃やすところから始まるヤクザ映画なんてね! 要するに組織そのものを最初からぶっ壊してしまう。それがちょうど70年の世間全体の申し立てと呼応してたんでしょうね。プログラムピクチャーですから製作期間は21日って決まってるんですが、あいだに "今日は清水谷に何時" とか、反戦系のデモの予定が入ってる。それが撮影スケジュールに組み込まれてる、そんななかでやってたんですよ(笑)
あとはぜひ誌面で続きをお読みいただきたい。「竜馬暗殺」や鈴木清順監督のことも出てきますよ。
原田の説によると、「日活ニューアクション」という言葉は林美雄が「パック・イン・ミュージック」で言い始めたものだという。「彼はメインストリートじゃない、一角入ったような作品に目をつけて、のちのちにB級といわれるような作品をちゃんと取り上げてくれてましたね」。