今日も竹橋へ。
早めに着いて昨日と同じ喫茶店で珈琲。モーニングセットはやめておく。やっぱり朝食はなしで済ますほうが具合がいいようだ…などと考えていたら、一昨日から撮影でご一緒している美術館の松本透さんがふらりと入っていらした。出勤前にときどきこの店で珈琲を呑むのだという。それから煙草を一服も。
ニ十分ほど雑談。五十台はお互い疲れますなあ…でも、ここで頑張らないと…とまあ、そんな中年男同士の煙草くさい会話である。やれやれ。
十時から収蔵庫で撮影の続き。もう三日目なので全員の呼吸が合って、作業が面白いように捗る。今日は撮影点数が少ないので気分的にずいぶん楽だ。
萩原朔太郎のブロンズ頭像(1955)。これが凄い。ほれぼれする。飽かず眺める。舟越保武は苦手な彫刻家なのだが(正直に書くと、虫唾が走るくらい嫌いなのだ)、これは良い。本当にそこに詩人の凛とした顔があるようにしか思えない。震撼する。
夕方四時にすべての作業が終わり撤収。そのあとちょっと編集作業を手伝って今日はおしまい。
今夜はちょっと肌寒い。襟を立てて家路を急いだ。今からなら「拝啓、父上様」にまだ間に合う。