LPレコードが八千枚、CDがおおよそ六千枚、本となると手元に何千冊あるか、もはや見当がつかない。これでは家が手狭になるのも当然だ。実は住居と別にもう一部屋借りているのだが、そちらも本とディスクでほとんど満杯に近い状態である。
せめて居間くらいはキレイにするよう、家人からきつく申し渡され、あちこちに積み上げてある本を片付けにかかる。この際、不要な本は処分すべしとのお達しなのであるが、正直言って手放してもかまわない本なぞ、ほとんどないのである。
書籍の山を切り崩していると、数か月前に買ったまま未読の本に出くわす。あるいは、以前に読んだ本がひょっこり姿を現したりして、それをまた再読したくなる。
そんなわけで、ここ数日は何冊もの書籍を同時並行的に読み進む羽目に。
*ヴァルター・ベンヤミン 「子どものための文化史」 晶文社、1988
*ジョン・バンヴィル 「コペルニクス博士」 白水社、1992
*鹿島茂 「『パサージュ論』熟読玩味」 青土社、1996
*内藤初穂 「星の王子の影とかたちと」 筑摩書房、2006
これらは今回初めて読むもの。以下の本は再読・再々読ものである。
*ドナルド・キーン 「ついさきの歌声は」 中央公論社、1981
*岡俊雄 「フィルム・ミュージック」 教育社、1988
*瀬戸内寂聴 「孤高の人」 筑摩書房、1997
どれもたいそう面白い読物だが、完全に読了するには到っていない。近日中にいずれかの感想をお伝えできるだろう。