今日も抜けるような青空だ。朝起きてヴェランダに出てみると、朝顔が一つも咲いていない。昨日の三輪が最後だったようだ。あれが the last blossom of summer だったわけ。この夏もこれで完全に終わったことを知る。空気がひんやりと冷たい。見上げる空もいかにも秋晴れと呼びたいほど。
こんな日にはどこまでも澄みきった音楽が聴きたくなる。やっぱりモーツァルトだろうか。
(20日深夜 追記)
というわけで、今日は手元にあったCDでモーツァルトの協奏曲ばかり聴いて、秋の夜長を過ごすことにした。
*ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」 K.271 pf=クララ・ハスキル
オイゲン・ヨッフム: バイエルン放送交響楽団 1 Mar. 1954 live (Tahra)
*ピアノ協奏曲第14番 K.449 pf=ミエチスラフ・ホルショフスキ
ルドルフ・バウムガルトナー: ルツェルン音楽祭弦楽合奏団 Sep.1958 (DG)
*ヴァイオリン協奏曲第3番 K.216+第4番 K.218 vn=堀米ゆず子
シャーンドル・ヴェーグ: カメラータ・アカデミカ Oct. 1988 (CBS Sony)
*演奏会用ロンド K.382+K.386 pf=アニー・フィッシャー
フェレンツ・フリッチャイ: バイエルン州立管弦楽団 Jun. 1959 (DG)
*ピアノ協奏曲第23番 K.488 pf=モニック・アース
フェルディナント・ライトナー: ベルリン・フィルハーモニー Jan. 1953 (DG)
*ピアノ協奏曲第24番 K.491 pf=クリフォード・カーゾン
イシュトヴァーン・ケルテス: ロンドン交響楽団 Dec. 1967 (Decca)
*ピアノ協奏曲第27番 K.595 pf=クリフォード・カーゾン
ベンジャミン・ブリテン: イギリス室内管弦楽団 Sep. 1970 (Decca)
どれも飛びきりの名演だが、堀米さん以外はすべて鬼籍に入られた方ばかり。過去を思いのままに召喚できるディスクとは、なんと素晴らしい仕掛けであることよ。