昨晩の降誕祭前夜は在宅して平穏無事に過ごした。夕食で林檎酒を呑み干し、鶏の腿肉を平らげると、そのあとは特段にすることもなく、手持ちの乏しいクリスマス音楽のディスクから、マルカントワーヌ・シャルパンティエの《真夜中のミサ Messe de Minuit》を聴いた。
"Marc-Antoine Charpentier: Messe de Minuit pour Noël"
マルカントワーヌ・シャルパンティエ:
《ノエルのための真夜中のミサ》...
■ 第一キリエ
■《ヨセフはよき伴侶を得たり》(ダンドリュー編曲)*
■ クリステ/第二キリエ
■《ひとりの年若い乙女が》(ダカン編曲)*
■ グロリア
■ クレド
■《そなたの羊を羊飼に委ねよ》(ル・ベーグ編曲)*
■ サンクトゥス/ベネディクトゥス
■《望みを絶やさぬそなた》(シャルパンティエ編曲)*
■ アグヌス・デイ
カウンターテナー/アンリ・ルドロワ
テナー/ジョン・エルウィス
バス/グレゴリー・ラインハート
オルガン/オディル・バイユー*
シャイヨー小聖歌隊
ジャン=クロード・マルゴワール指揮
ラ・グランド・エキュリー・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ
1982年1月15~17日、パリ、ノートル・ダム・ド・リバン教会
1982年1月25日、パリ、サン=ジェルマン=デ=プレ教会(オルガン)*
欧CBS D 37752 (1982, LP) →アルバム・カヴァー
降誕祭前夜のためのミサ曲で、典礼文による楽章の合間に、民間伝承のクリスマス・キャロルのオルガン編曲が差し挿まれるのが特徴である。その親しみやすさのゆえか、十二曲あるというシャルパンティエのミサ曲のなかで抜群の人気を誇る。
LP初期の昔から数多くのレコードが出ているが、今も手元にあって愛聽しているのはこれ。古式床しいピリオド楽器による先駆的な録音で、少年コーラスを含め、声楽陣をすべて男声で揃えたのは往時の教会での習慣を踏まえたものだそうだ。
クリスティやミンコフスキなど後続世代の影に隠れて忘れられた感もあるが、マルゴワール指揮の演奏スタイルには訥々とした味わいや人間臭さがあって、小生は今も親しんでいる。久しぶりに聴いたこの《真夜中のミサ》も掬すべき名演というべきか。
今年4月14日に長逝したマルゴワール翁を偲びながらしみじみ聴いた。
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そのあと、深夜にはradikoの聞き逃しサーヴィスで、大瀧詠一の往時のラジオ番組「ゴー・ゴー・ナイアガラ」の再放送で「クリスマス特集」を聴いた。フィル・スペクターとビーチ・ボーイズの二つのクリスマス・アルバムを交互にかけるという趣向である。
1975年12月22日の放送というが、小生は初めて耳にした。珍しく大瀧が子供時代の思い出を率直に、ひどく感傷的に語っているのに驚く。