クラウディオ・モンテヴェルディの正確な誕生日は不明らしい。わかっているのは彼が1567年5月15日に洗礼を受けたという事実だという。ならば今日がきっかり四百五十年目にあたる。
この日を壽がずにはいられない。モンテヴェルディの出現とともに生身の人間が思いのたけを謳い上げる「喜怒哀楽の音楽」が初めて地上に現れ出たのだから。祝わずにいられようか?
何を聴こうか? 真っ先にかけるべきディスクはもう決まっている。これこそ、わが最初の一枚、モンテヴェルディの比類ない素晴らしさを知ったアルバムだからだ。
"Monteverdi: Balli e Balletti"
モンテヴェルディ:
バッロ《ティルシとクローリ》* ~マドリガル集 第七集
歌劇《オルフェオ》
■ バッレット「山々を離れ」
■ バッロ「来たれイメネオ」
■ バッロ「まさに帰り来たりぬ」**
■ モレスカ
バレット《愛について》
バッロ ~《薄情な女どものバッロ》
バッロ《天に導かれ》*** ~マドリガル集 第八集
ティルシ*&オルフェオ**/アントニー・ロルフ=ジョンソン***
クローリ/パトリツィア・クヴェッラ*
羊飼その一/ローレンス・デイル**
羊飼その三/アラン・ウッドロウ**
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
モンテヴェルディ合唱団
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ1982年2月、ロンドン、バービカン・コンサート・ホール
Erato 2292-45984-2 (1983/1993)
→アルバム・カヴァー