八月末日から延々と続いた艱難辛苦がようやく終わりそうだ。行けども行けども終わりの見えない作業であるうえ、尋常ならざる厳しいスケジュール設定。文字どおり老骨に鞭打ち、決死の覚悟で臨んだ。過去にこれほど根をつめた一か月間はなかったと思う。冗談でなく死ぬかと思った。朝起きるとPCに向かい、そのまま夜遅くまで作業。小生は経験しなかったが、受験勉強とはこのようなものなのか。
九月に予定していた演奏会も観劇も映画もほとんどを断念した。だが、すでに予約を入れていた数件は拒むことができず、這うような思いで会場に馳せ参じた。
9月2日(土)
バルボット銀林成江 ピアノ・リサイタル
東京・松濤、タカギ・クラヴィア松濤サロン9月16日(土)
講演&コンサート「精神医療と音楽の歴史~愛に狂った者たちの歌」
講師/松本直美
東京・世田谷、都立松沢病院 本館エントランス9月24日(日)
フランス「良き時代」のサロンに漂う馨しき夢想
レイナルド・アーン 当惑したナイチンゲール 第一組曲 ほか
ピアノ/平井千絵
横浜、馬車道ピアノサロン9月30日(土)
1917年のドビュッシー ~最後のコンサート~
ピアノ/青柳いづみこ、高橋悠治
ヴァイオリン/ジェラール・プーレ、ソプラノ/盛田麻央
東京・築地、浜離宮朝日ホールこうして列挙してみると、苦しかった、死ぬ思いだったと騒ぐわりに、息抜きもたっぷりあったような気がしてくる。このほかに所用で島根&鳥取に一泊で旅したほか、六本木ミッドタウンに出現したアニッシュ・カプーア設計の仮設コンサート・ホールも見学してきたのだから、忙中閑あり、それなりに愉しみもあった充実の一か月でもあったようだ。でも主観的にはあくまで死にそうな九月だったのである。