いやはや、昨夜の記事で「夏至になった」と記してしまったが、実のところ今日すなわち6月21日こそが夏至の当日と判明した。ついさっきTVのニュースがそう告げていたので気づいた次第。いやはやお恥ずかしい限りである。
耄碌ゆえの勘違いか。どうもそうではないらしい。実はヨーロッパでは昨日、つまり6月20日がたしかに夏至だったのであり、昨日のエントリーは英国 "Guardian" 紙の記事を読んだ家人の話をそのまま鵜呑みにして書いたのである。それにしても英国と日本とで、夏至の日が一日ずれるのは一体どうしてなのか。
天文学的にいうと、「夏至」とは太陽が天空の黄道上を運行していて黄経九十度(春分点・秋分点と直角をなす地点)に差しかかった瞬間を意味する。つまり一瞬の現象を指す言葉なのだ。2016年の場合、それはグリニッジ標準時で6月20日22時34分に起こる。それを日本時間に直すと6月21日7時34分。したがって、「今日が夏至」と云えるのは英国では6月20日、日本では6月21日となり、一日のズレが生じるという次第。だから地球規模でいうなら、昨日も今日も夏至の当日なのだ。
そんなわけで気を取り直し、改めて夏至祭を祝わねばならぬ。今日も朝からの驟雨は午後にぴたりとやみ、清々しい青空が全天に広がった。
仕切り直しして今宵もまたメンデルスゾーン。ただし昨夜とは別の演奏で聴こう。
"Felix Mendelssohn: A Midsummer Night's Dream"
メンデルスゾーン:
序曲《真夏の夜の夢》
劇音楽《真夏の夜の夢》
フランス・ブリュッヘン指揮
十八世紀オーケストラ
ソプラノ/オルランダ・ヴェレシュ、モニカ・モニシュ
グルベンキアン合唱団1997年6月9、10日、ユトレヒト、フレーデンブルフ楽堂(実況)
Glossa GCD C81101 (1997/2009)
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