昨夜に引き続きイギリス近代音楽、今度は世俗合唱曲を聴こう。このディスク、今年になって安価で手にした筈だが、さて、いつどこでだったか。
版元のCollegium Records は1984年に創立、英国ケンブリッジに本拠を置く独立レーベル。もっぱらケンブリッジ・シンガーズのアルバムに専念する地道な会社らしいが、HPによれば嬉しいことに今も健在とのこと。
"There is Sweet Music -- English Choral Songs 1890-1950"
スタンフォード:
青い鳥 作品119-3
ディーリアス:
夏の夜、水の上で歌うために 第一番 (無歌詞)
夏の夜、水の上で歌うために 第二番 (無歌詞)
エルガー:
甘き音楽あり
わが恋人は北の国に住む
ヴォーン・ウィリアムズ:
三つのシェイクスピアの歌
■ わだつみの五尋の底に
■ 雲を戴く塔も
■ 野越え、山越え
ノーフォーク民謡(モーラン編):
船乗りと若きナンシー
リンカンシャー民謡(グレインジャー編):
ブリッグ・フェア
アイルランド民謡(グレインジャー編):
ロンドンデリー・エア (無歌詞)
伝承バラッド(チャップマン編):
三羽の鴉
ウェールズ民謡(ホルスト編):
わが愛しの人はヴィーナスのよう
イングランド伝承エア(ベアストウ編):
樫と梣
アイルランド伝承エア(スタンフォード編):
急げ! もう時間はわずか
ブリテン:
五つの花の歌 作品47
■ 水仙に
■ 甘き四つの月の連なり
■ 沼沢の花々
■ 待宵草
■ 緑の金雀枝のバラッド
ジョン・ラター指揮
ケンブリッジ・シンガーズ1986(?)年、ロンドン、ユニヴァーシティ・カレッジ・スクール、大ホール
Collegium Records CLLCD 104 (1986)
→アルバム・カヴァーテニソン卿やアンドルー・ラングのような名のある詩人(エルガー作品)やシェイクスピアの科白に附曲したものも含まれているが、おおむね平明な民謡編曲を中心にした親しめる選曲が好もしい。
鍾愛のディーリアス「夏の夜、水の上にて歌へる」やグレインジャー「ブリッグの定期市」が含まれるのも嬉しいところだ。当然ながら合唱の水準は頗る高く、これらの作品の規範的な演奏といえるだろう。もう棚の奥に仕舞い込んだりせず、いつでも手の取れる前面に飾っておくことにする。