今日は春の陽気に誘われるまま上京し、家人に随伴して浜離宮庭園をゆっくり散策。長閑な時間を堪能した。至るところで異国からの来訪者に出くわす。ここは銀座からほど近く、浅草にも船で直行できるなど、外人さんにえらく評判の良い観光地なのだとか。茶店で池を眺めながら抹茶を飲んでいたら、隣の独逸人一家から話しかけられドギマギ。会話は家人にお任せした。園内をたっぷり歩いたらさすがに足腰が草臥れて帰宅後はそのまま横臥熟睡。起きたらもう夜九時だ。
遅い晩御飯は昨日の残りの筍カレー(今日もまた筍だ、これで十日連食)、それに新橋駅前ビルで買ってきた「とんかつ まるや」の「カツさんど」。肉厚のカツに甘辛ソースが滲みて旨いのなんの。「人生カツを喰って勝つ!」と包装紙にあった。
昨夜に引き続いて、プロコフィエフ絡みのディスクをもう少々。どれも最近になって手にしたものばかりだ。
"Sergei Prokofiev: The 2 Violin Concertos"
プロコフィエフ:
ヴァイオリン協奏曲 第一番*
ヴァイオリン協奏曲 第二番**
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 作品115***
ヴァイオリン/アラベラ・シュタインバッハー
ワシーリー・ペトレンコ指揮
ロシア国立管弦楽団 Российский Национальный Оркестр* **2012年1月、モスクワ音楽院大ホール* **
2012年5月、ファルトヘルモント(オランダ)、コンセルトブールデリー***
PentaTone PTC 5186 395 (2012)
→アルバム・カヴァーSACDは中古店ではたいがい別棚に置かれていて見つけにくい。本盤もだから入手に随分と手間取った。人気も実力もほどほどある若手奏者だそうだが、プロコフィエフの協奏曲に関する限り既出のジャニーヌ・ヤンセンやコパチンスカヤほど確固たる個性を主張できず、どういう音楽を創りたいのか一向に伝わらない隔靴掻痒の仕上がりだ。むしろ類盤の少ない無伴奏ソナタこそが掬すべき演奏だ。
"Sergei Prokofiev: Music for Children etc."
プロコフィエフ:
子供のための音楽 作品65*
ペーチャと狼 作品65(ニコラーエワ編)**
「ロミオとジュリエット」より十の小品 作品75***
ピアノ/
イーゴリ・ジューコフ*
タチヤーナ・ニコラーエワ**
エカチェリーナ・ノヴィツカヤ***1959*、1964**、1976年***、モスクワ
Vенеция CDVE 04343 (2009)
→アルバム・カヴァー三者三様に世代も芸風も異なるプロコフィエフ演奏を組み合わせたアンソロジー。どの録音にも既出CDがあったように思うが、三作品の取り合わせが適切なのでそれなりに重宝な再発売だろう。一部で評判の高いノヴィツカヤは打鍵の鋭さが際立つ凄演だが、あまりにも一途な激越さに違和感を覚え、聴いていて疲れた。
"Monique Haas - Recital - Leipzig"
モーツァルト: ソナタ 第十番
プロコフィエフ: ソナタ 第七番
ドビュッシー: 映像 第一集
リスト: ラ・レッジエレッツァ ~演奏会用練習曲 第二番
クープラン: ティック=トック=ショック、神秘の障壁
ラモー: キュクロプス、ムーサたちの会話、鳥たちの囀り
(アンコール)
ラヴェル: フォルラーヌ ~クープランの墓
ショパン: 練習曲 第四番
ピアノ/モニック・アース1956年3月19日、ライプツィヒ、コングレスハレ(実況、東ドイツ放送)
Melo Classic 1006 (2013, CD-R)
→アルバム・カヴァーモニック・アースのリサイタル実況は珍しく、そもそも彼女の弾くプロコフィエフは例がない(正規盤は第二ヴァイオリン・ソナタの伴奏のみ)。以前プロコフィエフの第二ヴァイオリン協奏曲の演奏史を調べたら、マドリード初演に先立つ1935年秋パリでの試演会で若き日の彼女がソエタンスの伴奏者として同曲を弾いていた。両大戦間のパリで自己形成を遂げたアースの演奏にはプロコフィエフとの親和性があるようにも思う。因みに戦後モスクワを訪れて釈放後のプロコフィエフ未亡人リーナの消息を西側に初めて伝えたのも、彼女とその夫ミハロヴィチであった。