朝から篠つく雨。天気図を眺めると昼前に少し雨の合間があるようなので意を決して税務署の臨時出張所まで徒歩で赴く。年に一度の確定申告である。
いつも気が重い厄介事なのだが、なにしろ予め源泉徴収で過分に搾取されているのだから、いくら少額とはいえ還付金を取り戻す心積もりである。どこかの誰かがツイッターで呟いていたが、確定申告せぬまま放置して「取られ損」になるのを「
源泉かけ流し」と呼ぶのだそうな。面白すぎる。
丁度うまい具合に雨の止む間に申告を済ませる。書類も昨晩中に仕上げておいた。今年は初めて「老齢年金」が加わったが、他の要領は例年と同じなので記入は思いのほか難渋しなかった。提出は至って事務的で、所要時間十秒足らず。
確定申告の帰途、同行した家人と共に駅前の本屋に寄り道し、新刊文庫の平台から中島京子の『女中譚』を手に取りレジに持参する。道すがら立ち寄った珈琲屋で、さっき貰った岩波のPR誌『図書』を眺めていたら雲行きが怪しい。慌てて席を立ったが遅かりし、またもや雨粒が落ちてきた。
こんな天気だから午後は在宅して読書と音楽でゆっくり過ごそう。