どうやら梅雨も明けたらしい。うだるような暑さのなか机上作業に没頭。寝食を忘れ半日かけて取り組んだら疲労困憊した。しばし涼むことにしよう。
"Handley conducts Elgar"
エルガー:
歌曲集「海の絵」*
交響曲 第一番
コントラルト/ジャネット・ベイカー*
ヴァーノン・ハンドリー指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
1984年2月23日、ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
「エルガー歿後五十年記念演奏会」実況
London Philharmonic Orchestra LPO-0046 (2010)
以前この「
海の絵」実況録音を聴いたときは気付かなかったが、なんとこの夜は作曲家の歿後五十年の記念演奏会だったのだそうだ。
本来なら大御所エイドリアン・ボールト卿が登場すべき機会だが前年に惜しくも長逝してしまった。そこで白羽の矢が立ったのは
ヴァーノン・ハンドリーだったという次第。云うまでもなくかつての愛弟子である。納得の人選だろう。
このディスクは同じ晩の曲目から
第一交響曲まで聴ける(この盤が初出だという)。しかもこの交響曲がなんとも凄まじい。特に終楽章。ここまで昂揚感と光輝に満ちた演奏はちょっと類がない。恩師ボールト卿すら凌ぐのぢゃないか。
いかんいかん、涼を求めて聴き出したのに、灼熱の魂に触れてしまった! 冒頭の「海の絵」にもう一度戻って海浜の夜風で体温を冷まそう。
ああ、この人の指揮を一度でいいから聴きたかったなあ。2008年に訪英した際すんでのところで聴き逃し、ほどなく訃報に接した。