もう七月なのだから季節は夏に違いないが、梅雨が明けぬうちはそう口にしたくない気分。だが今日は蒸し暑かった。身体が何か涼しい音楽を求めている。いっそのこと冬に因んだ交響曲はどうだ。
"Tchaikovsky: Symphonies Nos. 1 & 2"
チャイコフスキー:
交響曲 第一番「冬の夢 Зимние грезы」*
交響曲 第二番「小ロシア Малороссийская」**
ネヴィル・マリナー卿指揮
アカデミー・オヴ・セント・マーティン=イン=ザ=フィールズ
1990年3月14、15日*、10月13、14日**、ロンドン、セント・ジューズ教会
Capriccio 10 355 (1991)
この演奏の爽快さといったら! 露西亜の指揮者たちなら深刻に重々しく奏するだろうところもサラリとかわし、快速なテンポで駆け抜ける。冬景色は夢想のなかだけ、今は涼しい初夏なのだと云わんばかり。だが、あくまでも音楽的な解釈なので不満は一切ない。好きだなあ、マリナー卿のこういうところ。