ひどく体調を害したため終日ずっと伏せっていた。読書も儘ならないので耳元で音楽を流しながら漫然と身を任す。手にしたきり放置してあった大作オペラのディスクを聴いてひたすら過ごした怠惰な一日。
"Paul Hindemith: Mathis der Maler"
ヒンデミット:
歌劇「画家マティス」
画家マティス/ファルク・シュトルックマン
マインツ大司教アルブレヒト・フォン・ブランデンブルク/スコット・マッカリスター
大聖堂参事ローレンツ・フォン・ポンマーフェルデン/カールステン・ヴィットモーザー
ヴォルフガング・カピート(アルブレヒトの諮問官)/ペーター・ガリアルト
富裕商人リーディンガー/ハラルト・シュタンム
小作頭ハンス・シュヴァルプ/ペーア・リンツコーク
将軍トルフセス・フォン・ヴァルトブルク/モーリツ・ゴック
将校ジルヴェスター・フォン・シャウンブルク/ユルゲン・ザッハー
伯爵附笛師/チョン・ホユン(정호윤 Ho-Yoon Chung)
ウルズラ(リーディンガーの娘)/スーザン・アンソニー
レギーナ(ハンス・シュヴァルプの娘)/インガ・カルナ
ヘルフェンシュタイン伯爵夫人/レナーテ・シュプリングラー
シモーン・ヤング指揮
ハンブルク州立歌劇場合唱団
ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団
2005年9月25日、ハンブルク州立歌劇場(舞台実況)
Oehms OC 908 (2007)
LP時代クベリーク指揮の全曲盤を架蔵したまま殆ど聴く機会がなかった。独逸語の三時間オペラは辛かったのだ。だから耳にするのはかれこれ三十年ぶり。ざっと一聴しただけだが、実に堂々たる円熟作ではなかろうか。ヤングの指揮も秀逸。
筋が込み入っているらしく、漠然と聴き流したのでは何も判らぬに等しいが、音楽の充実ぶり位は了解できる。とにかく実在の画家マティス・ゴートハルト・ナイトハルト、すなわち通称
グリューネヴァルトを主役に据えつつ農民戦争の渦中に巻き込まれた人々を描いた重厚な歴史劇なのだ。いずれちゃんと対訳を見ながら聴き直そう。