また少々体調を崩した。早々と就寝しながらプロコフィエフの室内楽を聴く。
"Prokofiev: Violin Sonatas: Fujikawa/ Sheppard"
プロコフィエフ:
ヴァイオリン・ソナタ 第一番
ヴァイオリン・ソナタ 第二番
五つのメロディ op.35bis
ヴァイオリン/藤川真弓
ピアノ/クレイグ・シェパード
1989年3月13、14日、モーデン、セント・ピーターズ教会
ASV CD DCA 667 (1989)
深いところで心を揺さぶり、掻き乱すような演奏。とりわけ第一番。作品の神髄に迫る素晴らしさだ。第二番も単なる静穏な安らぎに留まらぬ厳しさがある。
藤川真弓にどうしてここまでの名演が可能だったのか。ほとんど評判にならなかった盤だが、評伝作者ダニエル・ジャッフェが同曲随一の演奏と推すのはさすがの烱眼だろう。