あれからきっかり一年。今日という日をどう過ごそうか。静かに在宅して想いをめぐらすのもいいが、「荻大ノート」に
荒川君が書いた記事(
→これ)を読み、ヴォーカリストの畏友
カムラアツコさんから誘いのメールが届くに及んで重たい腰を上げた。日比谷公園を起点とする「3・11 東京大行進」に参加することにしよう。
昨日までの雨は嘘のように上がり、薄日が射す春めいた陽気にも後押しされる。いつもなら一緒に歩く
大輔君は福島でTV取材、
荒川君は郡山、
こいぶー君は高崎の集会、と各人各様に別行動なので、荻大メンバーの参加者はどうやら小生ひとりらしい。致し方ない、今日はそういう日なのだ。
集合時刻の二時にはまだ間がある。日比谷公園では「大行進」とは別の「ピース・オン・アース」という追悼と脱原発の集いをやっているので少しだけ覗く。夜まで続く長丁場の催しだが、すでに少なからぬ人が参集している。ちょうど
藤波心が登壇し、いつものように「ふるさと」を唄う。「山は青き ふるさと/水は清き ふるさと」の一節がしみじみ胸に沁みる。この歌詞が反語的に響かなくなる日はいつ来るのか。
会場の隣には旨そうな屋台が軒を連ねている。そういえば朝から何も口にしていない。少し腹拵えしたいがどの屋台も長蛇の列なので、諦めて公園外れの日比谷公会堂脇へ。ここが行進の出発地点になる。
(まだ書き出し)