1月20日。ようやく宿の準備ができたというので三日間いた寓居を引き払い、予定していたテムズ河畔の宿に移る。荷物の運び出しが済むと、その足で郊外の大学図書館で調べもの。一段落つくとまた都心にとって返し、新居で荷解き。ふう。
こういう忙しい一日だったから、夜は静かに室内楽がいい。それも思いきり落ち着ける親密な空間で。ならば新設されて間もない
キングズ・プレイス(Kings Place)が最適ではなかろうかと考えた。
この場所は2008年初夏、たまたまリージェンツ運河に沿って散策していて見つけた。運河に付随した舟溜まりに隣接して、目新しい秀麗な建物が忽然と姿を現した。水際には瀟洒なカフェがある。一体なんの建物だろうかと訝しがった。
それがキングズ・プレイスなる複合芸術施設だと知ったのは、ピアニストの小川典子さんが昨春ここのホールで震災被災者救済演奏会を催した記事を読んだときのことだ。とても響きのよい美しいホール、とあった。
"Brahms Unwrapped"
Kings Place Hall One
20 January 2012
19:30-
ブラームス:
弦楽五重奏曲 第一番
弦楽五重奏曲 第二番
クラリネット五重奏曲*
クラリネット/アントニー・ペイ Antony Pay*
弦楽アンサンブル/エンディミオン Endymion
Krysia Osostowicz, Clara Biss, Sophie Renshaw,
Ásdís Valdimarsdóttir, Rebecca Gilliver(まだ書きかけ)