今年になって初めての「エイゼンシュテイン・シネクラブ」例会(第二百二十九回)。今回は井上徹さんが
アンドレイ・フルジャノフスキー Андрей Хржановский 監督について話すという。題して「
フルジャノフスキーのシュールな世界」。万障繰り合わせて春日の文京シビックセンターに足を運ぶ。
フルジャノフスキー監督は1960年代から永いキャリアを誇るロシアのアニメーション界の巨匠のひとりだが、近年は実写ドラマとアニメを自在に組み合わせた作品に新境地を拓き、《
一部屋半 あるいは祖国への感傷旅行》(2008)で世界的な注目を浴びた。この二時間に及ぶ大作は一昨年たった一度だが東京でも上映の機会があり、深い郷愁に満ちた魅惑的な映像に強く心を揺さぶられた(その日のレヴューは
→地上で最も美しい街への追憶)。
昨夏にはフルジャノフスキー監督が来日を果たし、サントリーホールで初期アニメ中篇《
グラスハーモニカ》(1968)の生オーケストラ附きの上映(音楽はアリフレード・シニートケ)も行われたので、その折に監督の謦咳に接したファンも少なくなかろう(その場に居合わせたSonnenfleckさんの秀逸なレヴューがある。
→ここ)。
そうした鮮やかな記憶を反芻しつつ、ロシア・アニメ研究の第一人者である井上さんの懇切な解説に導かれて、フルジャノフスキー作品を回顧する。なんと有意義な機会であることか。今夕の上映作品は以下のとおり。
《グラスハーモニカ Стеклянная гармоника》 1968
《奇妙な箪笥 Калейдоскоп-71 (вып.2). Шкаф》 1971
《あなたと一緒に再び私は… И с вами снова я…》 1980
《一部屋半 あるいは祖国への感傷旅行 Полторы комнаты,
или Сентиментальное путешествие на родину》 2008 (抜粋)
(まだ書きかけ)