だいぶ体力が旧に復してきたので部屋の片づけの続き。
本とレコードはあらかた済んだから今度は雑多な紙の山と格闘である。この三十数年で溜まりに溜まったチラシ、パンフ、書簡、切り抜き、コピーの類いを箱から取り出し、廃棄・譲渡・保存に分別する。これがえらく難事なのだ。すべてが塵芥だといえば確かにそうなのだが、忘れ得ぬ演奏会のプログラム、海外旅行で観た展覧会のリーフレット、懐かしい知友からの葉書などをどうして捨てられよう。
新聞の切り抜きだってそうだ。
神代辰巳の訃報が大きく出たスポーツ紙。
小倉朗の死と葬儀に動揺する
吉田秀和の音楽時評。小生の係わった「幻のロシア絵本」展に関する紹介記事もいろいろ。
清水俊二と
野村光一とが同年同月同日に亡くなったのを新聞の死亡欄の切り抜きで初めて知った。1988年5月22日のこと。だからどうという意味もないのだが。
ヴェランダに出ると天頂近く煌々と満月が照り輝く。