今日も朝から抜けるような夏空。先週末の梅雨明け宣言を待つまでもなく、ずっと灼熱の陽気が続いている。それでも今日はいくらか風が吹いているのだけが救いだ。窓を開け放ってどうにか凌いでいる。
カレンダーを見て今日が
林美雄さんのご命日であることに気づく。
あれからもう丸九年、(そういう言葉はないかもしれないが)十回忌ということになる。五十八歳という働き盛りでの死はご当人にとって無念だったろうが、残された私たちにも計り知れない衝撃をもたらした。人はやがて死ぬ。この当たり前の事実の重さをしたたか思い知らされた。
林さんの早すぎる死は、生きることの意味を見つめ直す契機となった。仲間たちが久しぶりに再会し、旧交を温めるとともにサイト「
荻大ノート」(
→ここ)を立ち上げて発信を始めたのも、そうした自省的な営みの一環なのである。かけがえのない人が去ってしまう。理不尽だがどうしようもない。今年も林さんの後を追うかのように、盟友だった高田純さんが急逝された。
五十八歳になったとき、それが林さんの享年であることを否応なく意識した。あと三箇月でもうひとつ歳を重ねる。どんなに辛い時代であっても、こうして生かされている有難味を噛みしめながら日々を過ごそう。