猛烈なスランプに見舞われ、書ける筈の原稿が思うに任せない。暑さのせいばかりではなさそうだ。その作品を観に遥々他県の展覧会場まで足を運んだ。印象は鮮烈なのに、それが却って書く妨げとなる。いやはや困ったことだ。
我と我が身に喝を入れねばならぬ。20世紀音楽の古典中の古典を聴こう。
"Paul Sacher conducts works personally commissioned"
バルトーク: 弦楽合奏のためのディヴェルティメント
ストラヴィンスキー: 弦楽合奏のための協奏曲 二調
オネゲル: 交響曲 第二番 ~弦楽合奏とトランペット(任意)のための
パウル・ザッハー指揮
コレギウム・ムジクム・チューリヒ
1985年5、11月、チューリヒ、ドイツ・ロマンシュ語放送局スタジオ1
Erato ECD 75545 (1989)
久し振りに聴いてみると、なかなかの秀演だと思う。ザッハーの良さが初めてわかった。オネゲルはミュンシュの白熱の演奏とはまるで別物だが、音楽に寄り添った誠実な解釈に好感をもった。これはこれで筋の通った演奏であるぞよ。
だがしかし原稿はやっぱり書けない…。とほほ。