今日も蒸し暑いが、薄曇で直射日光が差さない分まだしも耐へられる暑さだ。それでも午前中から窓邊の温度計は疾うに二十九度を超へてゐる。
こんな季節なので晝時に素麺が食べたくなつた。
買ひ置きはなかつたので近所のスーパーへ自轉車を走らせる。簡便に濟ます爲に麺つゆも倂せて購入。さつと茹でた麺を冷水で洗つて、氷を浮かべた麺つゆに漬けてつるつると食する。うゝむ旨い、是は絶品である。
前々から疑問に思つてゐたのだが、素麺と冷や麥との違ひは何處にあるのだらう。
調べてみると、两者の違ひはほんの僅か。JASの規格に依れば、麺の太さ(直径)1.3粍未滿のものを「素麺」、1.3粍以上1.7粍未滿のものを「冷や麥」、それ以上のものを饂飩と稱するのだとか。要するに三者はどれも小麥粉を水と鹽で練つて拵へる點で變はらない。但し素麺は練り込む際に植物油を加へるのが常だといふから、この油分から獨特の風味が生まれるらしい。成程なあ。
もうひとつ、素麺や冷や麥といふと決まつて
ピンクや
緑に着色された麺がほんの少しだけ(一把に二、三本位)混ぜてあるのはどうしてなのか。
子供の頃あれが嬉しくて、わざわざ取り除けて最後に食べたりした。さう家人に話すと「私もあれが愉しみだつた」と云ふ。今日の素麺にも數本ちやんと入つてゐたので、そつと摘んで噛みしめてみたが別段異なつた味がする譯でもない。
この夏は素麺や冷や麥の出番が増へさうな豫感がする。冷やし中華もいゝけどね。