パセリ、セージ、ローズマリー＆タイム

菠薐草、かき菜、キャベツ、小松菜、茎立菜、信夫冬菜、山東菜、ちじれ菜、油菜、紅菜苔、ブロッコリー、カリフラワー、蕪、そしてパセリ…。

要するに葉物野菜のすべて。春を告げるフキノトウ（蕗の薹）もタラ（楤）の芽も土筆も、「春の七草」の芹、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、ズズシロも、全部が全部だろう。名も知らぬ野草も含めて。

サイモン＆ガーファンクルの「スカボロー・フェア」の一節が不意に口をついて出る。パセリ、セージ、ローズマリー＆タイム。これらのハーブは古くは悪霊や災厄を払うまじない草と考えられ珍重された由。早晩これらもまた悉く汚染され、薬草どころか忌避すべき毒草に変わり果てるだろう。誰が大地を汚したのか。