いきなり来た。早稲田の交差点で信号待ちしていて、信号機と電柱が揺れているぞと思ったら、ビルというビルが軋みをあげ、足下に突き上げるような振動を感じた。
そのあとはひたすら都内をさまよった挙句、JRが終日もう復旧しないと決まった時点で腹を据えた。ジタバタしても始まらないと観念、支給されたブルーシートと段ボールを床に敷いて横臥。ともあれ夜風は凌げたのだから良しとしよう。
満員の電車とバスを乗り継ぎ、這々の体で朝帰り。途中で禍々しい光景を目にした。駅前の地面が至るところ波打ち、亀裂が入った箇所から液状化して泥水が吹き上げている。大自然の猛威の一端に触れ、暫し言葉を失った。